岡山市東区の水門町(すいもんちょう)にある集落をたずねてみました。
航空写真で見ると、まるで川の中にぽつんと浮かぶ島のような不思議な場所。
なんかすごいことになってるー、ってことで行ってみたかったんです。
川の中に浮かぶ?不思議な集落・水門町
2つの水門に挟まれた中洲状の土地に民家が数軒並ぶこの場所。
地図で上空から見ると、川の真ん中に集落があるという珍しい光景が広がっています。
この川は、千町川(せんちょうがわ)といい、集落はその河口に位置しています。
このあたりは、もともと海と干潟だった場所。
江戸時代の干拓事業によって、堤防と水門で区切られ、陸地へと変えられました。
その堤防の一部、つまり千町川の両岸を仕切る構造の上に、今の集落が築かれているんです。
幅約110メートルの川の中央に、ぽーんと集落が浮かんでいるように見えるのは、 実は川と海の境目に築かれた堤防の上にあるからなんですね。
歴史的には、水門を管理していた人々の住まいだったと伝えられています。
実際に歩いてみた、水門町の風景
そんな不思議な地形と歴史を持つ水門町を、実際に歩いてみました。
水門町(すいもんちょう)の南の方にある水門湾のあたりからスタート。
途中には亀石神社(かめいわじんじゃ)があり、湾の際に大きな亀のような形の岩が祀られています。
そばには古めかしいお社もあり、静かで素敵な場所です。
そこから集落へ向かう川沿いの景色も趣があってたのしい。
海側にせり出した家々や、水辺に降りる階段など、水辺の暮らしが垣間見える風景が続きます。

左奥が水門集落
いよいよ中洲の集落と東岸をつなぐ水門橋にやってきました。
集落の真ん中を通る道路は車でも通行可。

水門橋は、昭和の大改修で原型が完全に失われ、今はこのような門が設置されている。
当時はどんな様子だったんだろう。

水門橋を渡って島の中へ入ってすぐのところに船着き場のようなところがあった。

歩いて水辺の近くへ行ける。
こちらは海側。
島の中には立派なお宅が並んでいます(島の中の写真は撮りそびれました📸💧)。
島の中央に走る道路の両脇に家があり、川が見えないので「川の中にいる」という感覚はありません。
そのまま進むと、西側の橋に到達。

橋から見た西岸の様子。
こちらは海側。


左手は東岸、右手は西岸
今度は橋から川の北側を見る。こちらは川。
左手は西岸。右手は中州のお宅。

岸からは川の中の集落がよく分かる。

地上から見ると、川に浮かぶ島のようには見えにくいですが、この辺一体すごくいい雰囲気です。
水辺のすぐ脇や湾の奥に小高い丘が見えたり、周辺にも歴史を感じるスポットが点在。
この一帯は、浅い海や干潟だった場所。
「西幸島」「東幸島」など、「島」という地名が残っているのはそのためなんですね。
元々は湾にいくつもの自然島が点在していて、開拓によって周囲の干潟や海と地続きになったようです。
そんな独特の地形や水辺の町の雰囲気が、なんだかノスタルジックな気持ちにさせてくれました。
以上、海の記憶が残る川辺の町、水門町の探訪記でした。


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